tag:blogger.com,1999:blog-7801649817273939885.post900177623021825980..comments2022-04-10T08:46:43.616+09:00Comments on 現実世界の経済学 Political Economy of the Real World : 安倍政権と新日銀の「近隣窮乏化政策」Unknownnoreply@blogger.comBlogger1125tag:blogger.com,1999:blog-7801649817273939885.post-8321275115848838852014-01-01T07:04:15.998+09:002014-01-01T07:04:15.998+09:00この一年間で大幅な円安が進んだために、輸入コストの上昇する内需産業や消費者は厳しい状況に追い込まれる...この一年間で大幅な円安が進んだために、輸入コストの上昇する内需産業や消費者は厳しい状況に追い込まれるはずでした。しかし、実際に起きたことは輸出企業を上回る内需産業の好調と、旺盛な消費でした。これは為替の上昇が中弛みする前であり、なおかつ消費税による駆け込みが本格化する前である、年前半の方が顕著でした。<br /><br />その原因は輸出企業が好調であったことから、そこに原料・材料を回す内需企業が伸びたこと、そしてそれら企業の社員による購買意欲のおかげで小売りが伸びたこと、加えて円安を受けた株高による資産効果です。特に、地方にある輸出企業の下請け工場の従業員が増えたことは、地方経済に大きな影響を与えました。<br /><br />内需は日本国内で完結していないということです。輸出企業が対応する外需も、内需を生み出す非常に重要な要素だという、考えてみればこの上なく当たり前のことが確認されたに過ぎません。外需よりも内需を優先する、のではなく内需のために外需も重視するということが必要です。<br /><br />実際、120円を超えていた2002年から2011年まで給与総額は少ないとはいえ名目でも11%弱増える一方で、円高が大幅に進みました。しかし、それで内需が大きく拡大したかと言えば、そんなことはなかったでしょう。交易利得も大きく悪化するなど、円高による所得の下支え効果は微々たるものでした。Anonymousnoreply@blogger.com