ついにT・ヴェブレンの『不在所有権と営利企業 アメリカのケース』の翻訳も残り2章(ch.12 The larger use of credit, ch.13 The secular trend)を残すのみとなった。
ところで、第13章の表題にある secular には、私の持っている英語辞典では「世俗の」という意味しか載っていないが、経済学では「長期的な」という意味でもしばしば用いられる。
この単語の語源はラテン語にあるらしい。そこで手元のラテン語辞典をひいてみると、たしかに secular の元となった saeculumには「長期」の意味もあることがわかった。
とりあえず、最後の2章を例によって翻訳ソフトにかけ、ワードに保存したが、もちろん翻訳ソフトの翻訳文は、ちんぷんかんぷん(it is all Greek to me)。それでも、翻訳文をうっかりしてとばしてしまうことは防ぐことができ、また多少とも時間の節約にはなる。そのため翻訳の専門家も利用しているらしい。
頭痛とたたかいながらの作業であり、一日のうち長時間はできないため、また月末に北海道・東北旅行をする予定のため、あと一月ほどはかかる予定だが、それが終わったら、一章ずつ、内容の要約文を作成しながら、日本語の文章として readable になるようにブラッシュ・アップする予定でいる。
今のところ、粗訳の文章は「よどんだ運河」のようなものだが、最終的には「さらさら流れる小川」のような文章にしたいところ。
私のこれまで読んだ文章(英、独、露、日)の中でも最も難解な文章であり、また当時のこまごました出来事、人名、会社名、商品名なども出てくるので、どこまで調べられるか、不安は不安である。
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